京都今宮神社あたりにある、喫茶パルに伺いました。
マスターのアイロンをあてた真っ白のワイシャツに赤ネクタイ姿
サイホン珈琲250円
常連客御用達のカウンターのみのお店です。
想像していたザワザワ感とは、全く真逆の雰囲気でした。
70歳は超えていると思われるマスターが長いカウンター内で静かにオーダーをひとりでこなしていました。
伺った時間は、11時過ぎから12時頃まで、初めは数人のお客さんでしたが、昼前には満席になったので、常連客の邪魔をしないよう、居心地はよかったのですが、退出しました。
いつもは、こんな味わいのあるお店に来ると、店主に店名の由来など、なにかお伺いしたくなるのですが今回はしませんでした。いやできませんでした。
目の前で調理するマスター、それを見守る常連客の温かい目を見ていると、話を聞く必要はないと思いました。
ただただ小さなフライパンを振る音とサイホンの沸騰する音だけが、静かに店内に響き渡っています。
流行りの古民家カフェでは、演出できないことです。
お客さんは、1人か2人のペアでしたが、誰も大きな声でペチャクチャしゃべるのでなく、会話をしても静かに過ごされていました。
マスターとお客さんの関係が素敵でした。
23日は、勤労感謝の日でしたが、このマスターの勤勉な姿勢により、どれだけの常連客にゆとりと幸せをもたらしているかを考えると、マスターに感謝しないといけない日だと思いました。